北は樺太から南は九州・屋久島までを描いたこの日本図は、地名が全てカタカナで表記されているのが特徴的である。経緯線があり、国境が太い黒線で記される。国名は朱の枠内に漢字で、郡名は黄色の楕円内に漢字で表記されている。
「シーボルト事件」に際して、高橋景保への判決申渡に、「シーホルトより、日本図江蝦夷并カラフト・クナシリよりエトロフ・ウルッフ辺迄引続候絵図仕立呉候様申越候ニ付」という一文が見えることから、この日本図は景保からシーボルトへ渡され、取り返されたものと考えられている。地名がカタカナで記されるのも、その所以であるようだ。
[詳細解説]
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【詳細情報】
所蔵機関:国立国会図書館
参考文献:
上原久 『高橋景保の研究』 講談社 1977
長岡半太郎監修 『伊能忠敬』
名著刊行会 1979(大正6年復刻版)
伊能忠敬研究会編 『忠敬と伊能図』
現代書館 1998
作成者:九州大学総合研究博物館
宮崎克則
比較社会文化学府 藤井祐介
作成:2006.4
[九大デジタル・アーカイブ]