鯨絵・捕鯨史料

日本人は古くから鯨肉を食べており、 鯨骨は縄文遺跡からも出土しています。 江戸時代の初め、紀州の太地で突取方式捕鯨法による組織的な操業が開始され、ついで日本独特の網取方式捕鯨法も開発されました。この漁法は急速に西日本の各地に普及し、江戸時代中期に捕鯨業は各地で繁栄しました。主な捕鯨場は、紀州(和歌山県)の太地・古座、 土佐(高知県)の津呂・久保津、肥前(長崎・佐賀県)の生月・小川島、壱岐(長崎県)の勝本、五島(長崎県)の魚目、 対馬(長崎県)、長門(山口県)の見島などでした。
 ここでは、国文学研究資料館(<旧>史料館)が所蔵する「祭魚洞文庫」と、長崎県立図書館・ライデン大学図書館が所蔵する鯨絵・捕鯨関係史料を許可を得て、あるいは許可申請中にて掲載しています。「祭魚洞文庫」は、渋沢敬三氏が昭和7年以降に収集した水産史料であり、時期的には江戸時代から昭和期にかけて、地域的には樺太や台湾も含んでいます。『史料館所蔵史料目録』第8集−祭魚洞文庫−(史料館発行、1960年)
 
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(作成者:九大総合研究博物館 協力研究員・西南学院大学 宮崎克則、九州大学 矢野健太郎・森弘子 作成:2003〜)



ヨーロッパの捕鯨業


 ヨーロッパの捕鯨図
 バーセルメス(Barthelmess)コレクション 他
 捕鯨図
 16〜19世紀




江戸の捕鯨研究書


 鯨史稿
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 340
 竪帳  6冊   (縦)27.8×(横)19.8cm
 文化5年 仙台藩 大槻準 編輯


九州の捕鯨


 鯨絵巻 上
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1665
 巻子  1巻   37.7×1836.5cm   
 生島仁左衛門 五島福江領・唐津領小川島などの鯨組  


 鯨絵巻 下
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1665
 巻子  1巻   37.7×1476.4cm  
 生島仁左衛門 五島福江領・唐津領小川島などの鯨組  


 捕鯨絵巻
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1666
 巻子  1巻   26.9×1371.5cm  
 天保6年写 肥州唐津藩木崎攸々軒(悠々軒)「肥前州産物図考」の写  


 小川島鯨鯢合戦
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1667
 竪帳  1冊   25.6×17.1cm  
 弘化4年写 肥州唐津藩小川島  


 小川島鯨鯢合戦
 九州大学付属図書館芸術工学分館蔵 23935号
 竪帳  1冊   23.9×17.1cm  
 筆写年不明 市川氏  


 肥前州産物図考「小児の弄鯨一件の巻」(写)
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1670
 折本  8帖   30.2×16.5cm
 安永2年(1773) 肥州唐津藩木崎攸々軒(悠々軒)


 勇魚取絵詞上・下 鯨肉調味方
 元(長崎県)壱岐郷土館
 折本     33.9×23.1cm  
 文政12年 小山田与清跋  


 勇魚取絵詞 上
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1677
 折本     33.9×23.1cm  
 文政12年 小山田与清跋  


 勇魚取絵詞 下
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1677
 折本     33.9×23.1cm  
 文政12年 小山田与清跋  


 勇魚取絵詞(写) 上
 長崎県立図書館「山口文庫」17−341−1 
 折本    34×23.2p
 文政12年 小山田与清跋 


 勇魚取絵詞(写) 下
 長崎県立図書館「山口文庫」17−341−2 
 折本    34×23.2p
 文政12年 小山田与清跋 


 五島に於ける鯨捕沿革図説 一
 長崎県立図書館 17−60−2−1 
 折本    36×27p
 青方田宮運善写 


 五島に於ける鯨捕沿革図説 二
 長崎県立図書館 17−60−2−2 
 折本    36×27p
 生島常敝筆 


 五島に於ける鯨捕沿革図説 三
 長崎県立図書館 17−60−2−3 
 折本    36×27p
 天保2年 青方田宮運善写 


土佐の捕鯨


 高知県捕鯨図
 国立公文書館  
 縦帳 1冊 26.0×18.7cm  
 明治期写  


 土佐国捕鯨説
 国立公文書館  
 縦帳 1冊 26.5×18.8cm  
 明治期  


紀州の捕鯨


 鯨志
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 337
 巻子  1巻
 南紀和歌山 梶取屋次右衛門 撰


 鯨志
 ライデン大学
 竪帳 1冊   26.5×18.5p
 寛政6年5月


 捕鯨絵巻
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1460
 巻子  1巻   26.7×734.2cm
 寛政10年写 原本享保10年 宮重某写


 鯨絵巻
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1461
 巻子  1巻   26.7×1082.7cm
 原本は享保8年「紀州熊野浦諸鯨之図」 英彦写


 鯨絵巻 上
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1462
 巻子  1巻   27.8×810cm
 紀州古座浦にて取り上げの鯨絵 


 鯨絵巻 下
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1462
 巻子  1巻  27.8×870cm
 紀州古座浦にて取り上げの鯨絵 


 鯨絵巻 大
 国文学研究資料館 「祭魚洞文庫」 1463
 巻子  1巻  26.8×1110cm
 紀州熊野の鯨絵 安永7年写 


 鯨絵巻 小
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1463
 巻子  1巻   26.8×485cm
 紀州熊野の鯨絵 安永7年写 


 鯨及海豚之図 上
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1464
 折本
  


 鯨及海豚之図 中
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1464
 折本
  


 鯨及海豚之図 下
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1464
 折本
 紀州熊野の鯨絵 安永7年写 


 鯨絵巻
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1465
 巻子  1巻  29.5×620cm
 紀州太地浦の和田氏図写 


 太地浦捕鯨絵巻
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1466
 巻子  1巻  29.0×1260cm
 明治5年 太地浦の景色・鯨解体図など 


 鯨之図
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1467
 巻子  1巻  23.2×600.8cm
 明治24年 紀州太地浦覚右衛門所蔵本の写本


 熊野海鯨絵巻
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1468
 巻子  1巻   26.5×405cm
 欠年 加納夏雄


その他の捕鯨関係史料


 
 「捕鯨之図」
 バーセルメスコレクション(ドイツ)
 巻子  1巻 
 欠年 


 
 鯨之図
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 341
 巻子  1巻  26.1×1088.7cm
 寛政10年写 乗信写


 鯨之図
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 342
 巻子  1巻   19.8×638.2cm
 欠年


 各種鯨之図
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 343
 巻子  1巻   17.5×730.8cm
 狩野守信 筆


 鯨之図
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 344
 巻子  1巻  25.4×595.5cm
 筆者不詳  


 捕鯨之図 天
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 346
 巻子  1巻 
 蜂蚕写 明治15年 


 捕鯨之図 地
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 346
 巻子  1巻 
 蜂蚕写 明治15年 


 捕鯨絵巻
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 347
 巻子  1巻  26.8×470cm
 隅谷英彦写 大正2年 


 大漁万祝図集
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 368
 帳  1冊  58.6×42.5cm
 茨城地域 弘化2年〜明治43年頃の大漁祝着 


 鯨之功用
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1802
 錦絵  1枚  35×70cm
 楊州周延 明治 


 大漁苦児羅
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1803
 錦絵  1枚  45.5×79.2cm
 梅堂政信 明治17年 


 新版大くじら
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1804
 錦絵  1枚  25.5×38.5cm
 豊久  


 捕鯨組立絵
 国文学研究資料館「祭魚洞文庫」 1805
 錦絵  1枚  25.3×33.3cm
 清水勝蔵 明治40年 


捕鯨に関する研究


森弘子・宮崎克則
天保3年『勇魚取絵詞』版行の背景
九州大学総合研究博物館研究報告 第8号
平成22年(2010)
古賀康士
西海捕鯨業における地域と金融
―幕末期壱岐・鯨組小納屋の会計分析を中心に―
九州大学総合研究博物館研究報告 8号
平成22年(2010)
森弘子・宮崎克則
文化5年、大槻清準『鯨史稿』成立の政治的背景
西南学院大学 国際文化論集 25-2号
平成23年(2011)
古賀康士
西海捕鯨業における鯨肉流通
―幕末期壱岐小納屋の販売行動を中心に―
九州大学総合研究博物館研究報告 9号
平成23年(2011)
古賀康士
西海捕鯨業における中小鯨組の経営と組織
―幕末期小値賀島大坂屋を中心に―
九州大学総合研究博物館研究報告 10号
平成24年(2012)
森弘子・宮崎克則
西海捕鯨絵巻の特徴
―紀州地方の捕鯨絵巻との比較から―
西南学院大学 国際文化論集 26-2号
平成24年(2012)
森弘子・宮崎克則
大槻清準『鯨史稿』と大槻玄沢『鯨魚叢話』の関係性
九州大学総合研究博物館研究報告 10号
平成24年(2012)
森弘子・宮崎克則
大槻清準『鯨史稿』と杉田玄白『解体新書』の関係性
九州大学総合研究博物館研究報告 11号
平成25年(2013)


鯨関連リンク集

国立科学博物館 東京上野本館で鯨に関する展示を見ることができます。
生月町博物館 島の館 長崎県生月町の博物館で江戸時代の益冨捕鯨の展示を見ることができます。
太地町立 くじらの博物館 和歌山県太地町立の世界一のスケールを誇るくじらの博物館です。
太地角右衛門と熊野捕鯨 捕鯨中興の祖である太地角右衛門に関するホームページです。
鯨と海の物語 『捕鯨盛衰記』の著者奈須敬二に関するホームページです。
捕鯨ライブラリー 捕鯨問題、捕鯨をめぐる科学調査等に関するホームページです。
海棲哺乳類情報データベース 海棲哺乳類の図鑑や頭骨標本写真検索を閲覧できます。
(財)日本鯨類研究所 鯨類その他の海産哺乳類の試験研究、調査等を行っている鯨類研究機関です。
鯨ポータル・サイト 鯨に関する様々なことを網羅したポータルサイトです。