『大日本物産図会』は、明治10年(1877年)8月に開かれた第1回「内国勧業博覧
会」にちなんで販売されたと考えられています。
出版したのは日本橋1丁目の錦問屋大倉孫兵衛、画工は安藤徳兵衛(三代広重と呼ばれる)で、蒸気車や西洋館など明治初期の
風物を精力的に描いた絵師でした。
各地の産業・特産物を描いた『大日本物産図会』に含まれる錦絵の総数は、120図といわれますが(樋口弘『幕末明治開花期の錦絵版画』味燈
書屋、1933年)、完全に揃っているコレクションはいまだ不明です。ここでは、オランダのライデン大学図書館の許可を得て、同所が所蔵
する折本形式の3冊本『大日本物産図会』を掲載しています。各巻は関東・関西・九州地域に分かれ、各巻には15枚の錦絵が含まれています。絵の大きさは竪
17p、横24pほどであり、江戸時代に出た『日本山海名産図会』(1799年刊)などの物産図会や名所図会などからの引
用もあります。
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〈作成者:総合研究博物館
宮崎克則、庾 炳富(ユ ビョンブ)〉2004年12月作成
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